許容応力度計算とは

許容応力度計算とは

2022/3/10


木造住宅にかかる固定荷重や積載荷重に地震力などの長期荷重、及び短期荷重を想定して応力(部材等の内部に生じる抵抗力のこと)を算出し、それぞれの部材がそこにかかる応力に耐えられるかどうかを許容応力度(限界点)と比較するというもの。

1)木造住宅の構造耐力上主要な部分(柱・梁・床・壁など)に、荷重(自重や積載荷重等)や外力(地

震や風圧等)が作用した際に生じる応力(抵抗力)を計算する(7~9ヶ所の連続した計算)
(2)構造耐力上主要な部分の断面に生じる長期・短期応力を、応力の組み合わせによって計算する
(3)構造耐力上主要な部分ごとに計算した長期・短期応力度が、長期・短期許容応力度を超えないことを確かめる
(4)構造耐力上主要な部分である構造部材が変形・振動により使用上支障が起こらないようにする、など。

 

※結論として、簡単にわかりやすく言えば、許容応力度計算は構造材や金物、その関連した連続する振動や耐震強度を計算することによって、その建築物がいかに強いかを計算する方法です。
いわば、「地震からは固めて守る」計算方法です。
ですから、基礎はベタ基礎がベストで相性がいいです。
大きな地震が来ても構造部分は倒壊しなく、基礎部分がずれる程度で済むという感じです。

これに対して、日本古来の在来木造住宅は違います。なぜ、大きな地震が来ても、五重塔や清水寺は倒壊しないのかと疑問があると思います。それは、大きな地震の強い揺れに対して、「その力を逃がす」技術があるからです。

具体的には、
①基礎が丸い石でその上に構造柱がのっている。
②耐力壁は筋交いだけで構成されている。
③梁と柱の接合部は仕口で構成され、クギを使わず、はめ込んであるだけである。
④柱は土台の上にのっている。
⑤壁は土壁または漆喰でできており、その中に繋ぎとして竹こまいが使われている。

だから日本古来の在来工法は地震に強いのです。
しかしながら、ここで大きな問題があるのは、現在の木造在来工法です。
それは、地震に対して「その力を逃がす」工法になっていないからです。この答えはまた、先の考察で紹介していきたいと思います。

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